📖 おいしく映える料理、できてる?自分で確かめるチェックリスト

最近、自分の「普通の盛り付け」の基準が分からなくなる瞬間があります。
1料理をおいしく作るのはもちろん大事だけど、
「写真に映えるか」「献立としてバランスが取れているか」も、毎日の満足度を左右する大事なポイント。
今回は、私が普段意識している“おいしく映える料理”を作るためのチェックリストをご紹介します。
「盛り付けうまくいかないな…」と感じる時、
このリストに沿って見直すだけで、グッと完成度がアップするかもしれません。
💬【色チェック】“茶・白・緑”を押さえたら、あとは遊び心!
料理の色合いって、本当に印象を左右します。
「なんか映えない…」と感じるときは、色のバランスが偏っていることが多いんです。
そこで私が使っているのが、以下の「色の優先度リスト」。
色の優先度(上に行くほど大事)
- 茶色(主菜、煮物、炒め物など)
- 白色(ごはん、豆腐、大根、卵白、皿なども含む)
- 緑(葉物、きゅうり、ブロッコリーなど)
- 黄色(卵、とうもろこし、かぼちゃなど)
- 赤(トマト、パプリカ、人参など)
- 紫・オレンジ(なす、紫玉ねぎ、さつまいもなど)
- 黒(海苔、ごま、豆、ひじきなど)
なぜこの順番?
意外かもしれませんが、「茶色」は最優先。
なぜなら主菜や煮物・焼き物はたいてい茶系になり、ボリューム感と“食べごたえ”を伝える色だからです。
つい避けがちですが、“茶色=主役”ととらえることで献立の軸がしっかりします。
そこに「白」で明度を加え、「緑」で爽やかさ、「黄色・赤」で華やかさをプラス。
紫や黒はアクセントとして使うと、“ちょっとプロっぽさ”が出ますよ♪
✅色チェックリスト(盛り付け前に見直す!)
- 茶色の主役料理があるか?
- 白い食材または器で抜け感が出せてるか?
- 緑の副菜やトッピングがあるか?
- 黄色・赤で華やかさを足しているか?
- 黒や紫などで“締め”ができているか?
📝【味チェック】主役と引き立て役、どちらもそろってる?
味のバランスも、おいしく見せるために欠かせない要素。
「どれも似た味になってしまう…」という時にこそ、このリストが役立ちます。
味の優先度(主菜になりやすい順)
- しょっぱい(焼き魚、照り焼き、唐揚げなど)
- 甘い(炭水化物系:ごはん、麺、パン、芋など)
- 出汁・コンソメ・中華スープ(みそ汁、スープなど)
- 甘い(煮物や玉子焼きなどのやさしい甘さ)
- 酸っぱい(酢の物、マリネ、ポン酢系)
- 辛い(キムチ、わさび、カレー風味など)
- まろやか(味噌、チーズ、マヨ系)
- 果物・デザート
この順番で見ると、「しょっぱい」ものと「甘い炭水化物」が食卓の柱になり、
そこに「酸味」「辛味」「まろやかさ」を小鉢や副菜で補う形がベストバランスになります。
✅味チェックリスト(献立を組むときに確認!)
- 「しょっぱい系」が主役になっているか?(魚・肉・揚げ物)
- 「炭水化物」は入っているか?(ごはん・パン・麺類)
- 「酸味」「辛味」「まろやか」など“味の違い”があるか?
- 同じような味ばかりになっていないか?
- 食後の「甘さ」や果物が用意されているか?
たとえば、「全部和風のやさしい甘さ」でまとめると、見た目はきれいでも飽きやすくなってしまうことも…。
味の強弱と種類を意識するだけで、食べる前から「おいしそう…!」と感じるようになりますよ♪
😋【見た目チェック】高さ・余白・器の素材も“演出家”!
「なんか整って見えない…」というときは、器や盛り方の“舞台装置”を見直すのがポイントです。
✅見た目チェックリスト(盛り付け時に活用!)
- 主菜は高さを出して盛れているか?(ふんわり中央を高く)
- 副菜はリズムよく配置されているか?(丸と四角、ガラスと陶器など)
- 器の色や質感に変化があるか?(木製、白磁、黒マットなど)
- 1皿に詰めすぎていないか?(余白は“おいしさの余韻”)
- 全体のバランスが“山と谷”になっているか?(全部同じ高さNG)
とくに「ガラス器」や「木のトレイ」をひとつ入れるだけで、ぐっと抜け感とナチュラル感が出るんです。
これはまさに、“普段の食事”から“カフェのお昼ごはん”へシフトする魔法!
🥬【食材バランスチェック】“主役の素材”がちゃんと存在してる?
料理は見た目や味のバランスも大切ですが、実際に“何を食べるか”という素材の選び方や組み合わせも、食卓全体の満足感を大きく左右します。
たとえば、どれも副菜っぽいものばかりが並んでしまった日や、
野菜中心にしたつもりでも「主役がいない…」と感じてしまう日ってありませんか?
そんなときに見直したいのが、以下の「食材の優先度リスト」です。
食材の優先度(上に行くほどメインになりやすい)
- 肉・魚(ボリュームのある主菜系)
- 炭水化物(ごはん・パン・麺など)
- 汁物(味噌汁・スープ・ポタージュなど。メインがうどんなど汁物ならそれと兼ねてOK)
- 実系の野菜(かぼちゃ、ブロッコリー、トマトなど食べごたえがある)
- 葉物野菜(サラダ、小松菜、ほうれん草など)
- その他たんぱく質(豆腐・ちくわ・卵など副菜に活躍)
- きのこ・海藻類(汁物に入れてもOK)
- 根菜(にんじん、大根、ごぼうなど火通し系)
- 果物(デザート・箸休め)
これは「優先度=偉い」という意味ではなく、“満足感や主役感を出す素材の順番”という意味合いです。
たとえば、主菜がないのに副菜が5種類並んでしまうと、
「なんか頑張ったのに物足りない…」と感じてしまうことがあるんです。
反対に、「メインの肉・魚がしっかりある」「汁物で全体をまとめている」「炭水化物で満腹感がある」と、
食卓の印象がグッと整って見えます。
✅食材チェックリスト(献立を決める前に見直すと◎)
- 肉か魚、どちらかは入っている?(どーんと主役!)
- 炭水化物はある?(主食が抜けるとバランスも崩れる)
- 汁物は?(色・味・体感温度に一役買う名脇役)
- 野菜は「実」と「葉物」の両方がある?(食感や彩りの違いが生きる)
- たんぱく質は偏っていない?(卵+豆腐だけ等になっていないか)
- 根菜や果物など、“落ち着く食材”も加えている?
もちろん、毎日これ全部を取り入れる必要はありません。
でも「今日は肉と葉物しかなかったから、汁物で根菜を入れよう」とか、
「品数は多いけど主役がいないから、焼き魚を足してみよう」など、見え方のバランス感覚を整えるヒントになります。
❤【心のチェック】“ちゃんと感”より“ときめき”を大切に
最後に忘れがち、だけど一番大切にしたいのが“心の満足度”。
料理は毎日のことだからこそ、
「栄養バランス」「家族の好み」「冷蔵庫の在庫整理」など、ついつい“義務”が先に立ってしまうことがあります。
だけど、一番長く続けられるのは、「自分が作りたいと思ったから作った」料理。
映えとか正解よりも、まずは「これ食べたい!」というワクワクや、
「今日はこの器で盛ってみたい!」というときめきが、
料理の印象も、食べたあとの幸福感もぐんと高めてくれるんです。
また、自分の気持ちに正直であれば、
「今日は私が食べたいキムチチャーハンだけど、家族の分は優しい味のスープをつけておこう」
というように、バランスの取り方や献立の落としどころも自然に見えてきます。
✅心のチェックリスト(盛り付けが終わったら)
- 「今日、自分が食べたいと思ったものを作った?」
- 「とりあえずこれでいいや」じゃなく、「これ作りたかった!」と思えた?
- 家族が喜んでくれそうな料理、自分も一緒に食べたいと思えた?
- 盛りながら「うわ、かわいい!」って思えた?
- 「これ、写真に撮りたい!」って思えた?
- 「この器、使ってよかった!」と感じられた?
- 食べる前から、ちょっとワクワクした?
このうち、どれかひとつでも「YES」なら、それはもう“心までおいしい料理”です。
逆に「義務感だけで作ったなぁ」「なんか疲れてるなぁ」と思う日も、もちろんあります。
そんな日は潔く、スーパーのお惣菜やインスタントに頼ってOK。
だってそれも、「自分の心を大切にする」という意味では立派な“心のチェック合格”だからです。
👉おわりに:チェックは「自分を責めるため」じゃなく、「育てるため」に
このリストは、あくまでも“自分が自分の料理を好きになるため”のもの。
完璧じゃなくても、偏っていてもいい。
でも、「なんかちょっと寂しいかも?」と感じたら、
このチェックリストを開いて、献立や盛り付けを見直してみてください。
自分の料理に愛を持って、毎日少しずつ磨いていくことで、
きっと3年後には、今よりもっと“映えて、おいしい”食卓になっているはずです。
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