🍣 節分だけは別枠扱いな私と、恵方巻という存在
「数年前、2月にコロナになった時も、隔離部屋で恵方巻を食べていた私。」
この一文だけで、たぶん私という人間の節分への本気度は、だいたい伝わる気がする。
熱があっても、喉が痛くても、誰にも会えなくても、恵方巻だけは食べる。
もはや行事というより、年間スケジュールに組み込まれた“必須イベント”に近い。
普段のごはんは、盛り付けだの配色だの、光の入り方だのを気にして「今日もいい感じかな」なんて自分でチェックしているくせに、節分だけは別。
この日はもう、映えとか、写真映えとか、そういうものを一旦すべて横に置く日。
大事なのは、無言で、同じ方向を向いて、ひたすら一本を食べきること。
この儀式感が、たぶん私は好きなのだと思う。
思い返せば、コロナで隔離されていたあの年も、ドアの向こうから差し出された恵方巻を受け取って、ひとり黙々と食べた。
ちょっと切なくて、ちょっと笑えて、でも「まあ、これが私だよな」と納得した記憶がある。
そんな過去も込みで、節分=恵方巻は、私の中ではかなり大事なイベントなのだ。
🌿 「映えを捨てる日」と決めたら、むしろ気が楽だった話
普段は「今日はどのお皿にしよう」「色足りてるかな」「写真どう撮ろうかな」と、わりと無意識に考えている。
それが楽しいし、嫌いじゃないし、むしろ好きな時間でもある。
でも節分だけは違う。
もう最初から「今日は映えを捨てる」と決めている。
決めてしまうと、不思議なもので、めちゃくちゃ気が楽になる。
巻きが少しいびつでもいい。
断面が完璧じゃなくてもいい。
海苔がちょっと破れてもいい。
どうせ切らないし、どうせ一本丸ごと食べる。
そう思うと、「整えなきゃ」「きれいにしなきゃ」という気持ちが消えて、純粋に“作ること”と“食べること”に集中できる。
今回の恵方巻も、見た目だけ見たら、たぶんカフェ系アカウントには載らないタイプ。
でも、私はこういうのが一番好きだったりする。


派手さはないけど、ちゃんと手をかけて、ちゃんと自分で満足している感じ。
それがあれば、十分だなと思う。
🥢 具材に性格が出るタイプの恵方巻
恵方巻の中身って、意外と性格が出ると思う。
「とにかく豪華に全部入れる人」
「王道だけを守る人」
「毎年ほぼ同じ構成の人」
私はというと、たぶん“欲張りだけど現実的”タイプ。
今回も、卵焼き、野菜、ツナ、肉系、お刺身系など、いろいろ入っている。
入れすぎて巻きづらくなって、「あ、やりすぎたな」と途中で思うのも、毎年恒例。
でも結局、「まあいいか」とそのまま巻く。
きれいに巻けなくても、中身が好きなもので埋まっていれば、それでいい。
自分が食べる用だし、自分が一番うるさい審査員だし。
切ったバージョンを見ると、「あ、ここ偏ってるな」とか「こっちはバランスいいな」とか、ひとり反省会が始まる。
でもそれも含めて、毎年の楽しみ。
完璧じゃないから、来年もまた作りたくなるのかもしれない。
📸 写真に残すことで、行事が“記録”になるということ
節分に限らずだけど、こうして写真を撮ってブログに残していると、「あ、この年はこうだったな」と後から振り返れる。
コロナで隔離されていた年。
ちょっと忙しくて簡単に済ませた年。
やたら気合が入っていた年。
全部、写真を見ると思い出す。
正直、その瞬間は「とりあえず撮っとくか」くらいの気持ちだったりする。
でも何年か経って見返すと、それがちゃんと“記録”になっている。
料理って、食べたら終わりだけど、写真にすると残る。
その時の気分や生活の感じまで、一緒に閉じ込められるのが面白い。
今回の恵方巻も、たぶん数年後に見たら、
「この頃、こんな感じだったなあ」って思う日が来る。
そう考えると、多少地味でも、ちゃんと残しておくのって悪くないなと思う。
🌸 恵方巻は「好き」を確認するための年中行事
結局のところ、私は節分が好きというより、恵方巻が好きなんだと思う。
無言で食べるとか、方角を向くとか、正直そこまで厳密には守っていない。
でも「この日は恵方巻を食べる」ということだけは、なぜか毎年欠かさない。
たぶんそれは、
「自分が何を好きか」を毎年確認する行為に近いのかもしれない。
派手じゃなくていい。
誰かに褒められなくてもいい。
映えなくてもいい。
それでも、自分が「これが好き」と思えるものを、ちゃんと作って、ちゃんと食べる。
その積み重ねが、今の私の料理スタイルを作っている気がする。
今年もこうして、恵方巻を巻いて、写真を撮って、ブログに残した。
たぶん来年も、きっと同じことをしている。
少し形は変わるかもしれないけど、
「節分だけは映えを捨てて、恵方巻を作る私」は、しばらく変わらないと思う。
それでいいし、それがいい。
そんなことを思いながら、今年の節分も、無言で一本、しっかり食べきったのでした。
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